2017年2月28日火曜日

豊かな日本

先週の金曜日に、日本に帰国しました。
ケニア渡航前には見えなかった日本の豊かさやwhy?が見えているこの頃です。
ケニアにいる時に散々聞いた「日本はdevelopedしてて豊かだからいいな〜行きたいな〜」には、いやいや、日本にはホームレスの人たちもいるし、自殺する人も多いし、一概には豊かとは言えませんで、と返していました。でも、日本に帰ってくると、やっぱり豊かで恵まれている環境なんだなと実感します。停電しない、道路は舗装されている、お湯が出る、食べ物の種類が豊富などなど、挙げたらキリがありません。
一つ例を挙げると、刺身を食べられるってすごいことだと思うんです。だって、刺身が食べられるって、刺身って生ですから、食べる時に新鮮じゃないといけないわけですよ。新鮮のまま僕たちの食卓のテーブルに並ぶためには、魚を獲ってから、整った交通インフラ、冷蔵(冷凍)技術、保存に必要な電力、持ち帰るための僕たちの足(自転車や車)、家の冷蔵庫などが必要で、これらが全て揃って実現してるわけなんですね。もし、日本で停電が多かったら、卸売店の刺身腐っちゃいます。

こういうことって、日本にいると気づきにくいことだと思います。それは、豊かであることが当たり前になっているからかなと思います。だからこの国や環境に感謝しろよ、と締めたいわけではなく、この環境に甘えることなく、活かしてほしいなと思います。例えば、自由に使える時間でいうと、日本は遠くまで水汲みに行かなくていいし、マーケットまで車で行けるし、電気が復旧するまで作業を止めなくて待たなくていいし、環境要因から日常生活の時間を割かれることって、ものすごい少ないと思うんです。だから、それらを活かして、本を読んでみたり、海外に出てみたり、人のためになることをしてみたり、色々できることがあると思うんです。そして、それらの幾つかが最終的に、アフリカや途上国の人々に還元されていけばいいなと思います。


P.S. このブログは次回のしっかりとした締めをもって、一旦終わりにしようかなと思います。これはアデオジャパンの研修広報の一環としてやっていたミッションでもあるので、この研修を経た今後の自分についてはまた新しく作ろうかなと思っています(読んでくれる人がいるか心配ですが)。ではまた!

孤児の家庭を訪問した様子(今さらでごめんなさい…)

2017年2月21日火曜日

ナイロビ

ブシアでのフィールドオフィス研修を終え、ナイロビのHQオフィスに戻ってきました。農村暮らしが長かったせいか、ナイロビの人多さ、みなシャキッとしたスーツを着て、テキパキ動いてることに、オドオドしております。ナイロビは、ちゃんと蛇口から水が出たり、お湯が出たり、wifiがあったり、スーパーに行けば鶏肉が売っていたり(ニワトリさん一羽購入じゃない!)などなど、日本では当たり前のことに感動を覚えつつ、この豊かさに慣れすぎず、感謝しないといけないな〜とか色々考えています。ADEOのナイロビオフィスも同様に、みなシャキッとした服を着ていて、パソコンに向かって仕事をしています。ボスがいきなり歌い出し、踊りだす、そんなフィールドオフィスのゆるさとは、正反対な感じですね。笑
めちゃくちゃ個性的なフィールドオフィスのメンバーに囲まれた3か月と少しでしたが、とても貴重な経験をし、色んな思い出を作ることができたので、早くもmiss themです。僕の中では、ケニアのママMarcella、ゆるキャラIsaac、お調子者Ben、ボス Brunoという感じでした。笑 最初はあまりうまくいかなかったボスとの仲も、最後の別れの時には「タイチが一番アクティブなインターン生だったぜ!」と褒められ、不覚にもうるっときてしまいました。笑 

オフィスの前で手を振るボスことブルーノ

ケニアは今週の木曜日に出発なので、残り少ない滞在期間を満喫しようと思います。ではでは!


2017年2月17日金曜日

やっぱり難しい

ケニアに来る前は、モノをあげる援助はあまり好きではなかった。だって、時間が経てばなくなるし、援助に依存しちゃう。緊急性があるならまだしも、日常的にモノがない状況ならその援助の仕方は違うんじゃないかと思ってた。でも、収入創造支援(手法を与える支援)を考えている今は、いかにモノをあげる援助がシンプルでドナーにわかりやすく、結果も目に見えてわかり、リスクが低いか実感する。僕の収入創造の支援は、失敗する可能性が少なからずあるけど、モノを与える援助はそうそう失敗しない。例えば、方法を与える援助はインプット(予算)に対してアウトプットが少なくなる可能性が十分にある。30万を予算として使った場合、全くその事業がうまくいかなかったら、そのインプットに対して、アウトプットは0になる。でもモノを与える援助だったら、30万インプットしたら、その分だけモノが買える。
手法を与える支援は良い点もある。成功すれば、アウトプットがインプットを上回るし、住民たちのエンパワーメントにつながって、持続可能性をもつ。ドナーからお金をもらうという性質上、開発NGOにとっては、やはりリスクが少なく、かつ、ドナーにわかりやすい、モノを与える援助が好まれるのかな?

いま手法を与える支援の案を考えてて思うけど、魚を与えるんじゃなくて魚の取り方を教えることって相当難しいね。。